恩師との再会

今日、会社の福利厚生施設に入っている日本料理店で昼食をとりました。
自分のテーブルから5mほど離れた座敷から、聞き覚えのある声が聞こえてきました。
声の方向を見て声の主を確認しようとしましたが、逆光でよく見えません。
会話を注意深く聞くと、10年ほど前に定年されたTさんだと確信が持てました。
Tさんは、私にTPS（トヨタ生産方式）を教えてくれた恩師です。

早速Tさんのところへ挨拶にいくと、今はどんな仕事をしていると問われました。
事業部でTPSの仕事をしています、と答えると、一生懸命教えたのだから、TPSの仕事をしてもらわないと困る、と言われました。
Tさんは、話の最後に、定年した者にとって会社の後輩からこうして声をかけてもらえることはとてもうれいい、と言ってくださいました。
そういうのもかな、と思いつつ、10年前と全く変わらない姿をみて、まだ十分現役で仕事ができるのでは、と思いました。

Tさんと一緒に来ていたのはYさんでした。YさんもTさんと同じ職種の方です。
TさんとYさんが友人とは知りませんでした。
2人はしばしばこの店に来ているそうです。

定年された先輩とは、連絡先を知らなければ、会う機会はほとんどありません。
人生の面白いところは、こうした偶然の出来事に出会うことなんだな、と思いました。

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