2012年2月18日土曜日

御日待

今日、町内の「御日待」に出席しました。
「御日待」とは、集落の人々が前もって定めた宿に集まり、前夜から潔斎して日の出を待って拝む民族行事です。
今日では、昼夜と通して行うわけではなく、前日とその翌日の朝の2回に分けて行います。今日はその第1日目というわけです。

午後3時、まず、神社で約1時間お参りをします。今日は北風が強く、体感はかなり寒く感じました。我々一般の参加者は、厚着をしていますが、社守りさんは、肌着に白い着物1枚・・・相当寒かったと思います。

次に公民館に移動し、またお参りです。今度は屋内のため、寒さを気にせずお参りに集中できました。こちらでは、「般若心経」の紙が配布され、全員でお経をよみました。今まで数回「御日待」に出たことがありますが、般若心経を唱えるのは初めてです。
社守りさんと町内の各班長が行う儀式が一通り終わると、お酒と食事が出ました。夕食にはまだ少し早いので持ち帰る人が多かった中、私はその場でいただきました。最後に班長さんが明日の連絡事項を指示して、今日は解散です。
明日の朝、再び公民館に行き最後のお参りをすれば、「御日待」の行事は終了です。

家に戻り、「御日待」の由来を知りたくなり調べてみました。

生活のほとんどすべてが自然の力にゆだねられていた時代、人々は実に敬虔な気持ちをもって自然に接しました。
もちろん太陽にたいしても信仰は篤く、「日祭り」が行われました。
これが中世以降、仏教と結びつき「日待」になったと言われます。
太陽神である「日天」(にってん)を祀り、その恵みに感謝し、家運隆盛、息災延命などを祈る行事です。

太陽の恩恵を受けているのは、生活のほとんどが自然の力にゆだねられていた遠い過去の人達だけではありません。
現代、いくら科学が進歩しても、太陽がなければ、生活できないどころか、生命さえありまでん。
太陽を「お日さま」とよんで敬う気持ちは、決して忘れてはいけないことであり、脈々と続いてきた「御日待」の行事も、先輩からしっかりと引き継ついでいかなければならないと思いました。

以上、水泳とは関係のない話ですが、このような理由でお酒を飲んでしまったので、今日もスイミングクラブでの練習は休みました。

2 件のコメント:

  1. 地元でこんなことやってるなんて、はじめて知りました。わたしが住んでいたころからあったのかなー。あったんだよねー・・・。

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    1. はい、あなたが住んでいた古代より、脈々と受け継がれて来ました。

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