寺川綾選手、現役続行

寺川綾選手が、現役続行を表明しました。
現在の年齢は27歳。
リオ五輪の時には31歳となります。

現役続行か引退かを決める上で、周りから見れば、年齢は重要な要素に見えますが、本人にとってはどうなのでしょう。
私はあまり意識していないように思えます。
自分が現役続行か否かを決めるうえで一番大事は要素はファイティングスピリットがあるかないかだと思います。
もう戦えないと思えば引退し、もっと戦いたいと考えれば現役続行でしょう。
寺川選手の場合、集大成として挑んだロンドン五輪で好成績をおさめましたが、目標は金メダルだったはずです。
実際、もう少しのところでした。
このあたりが、もっと戦いたいと思った原因ではないでしょうか。

親友の伊藤華英選手が、先日、引退表明をしたのとは対照的です。
伊藤選手は、ロンドン五輪出場を逃しました。
自分が出場していなかった五輪が終わった後に引退表明をしたのは、五輪で若手選手を含む多くの日本選手が好成績をあげるのを見て、自分の時代は終わったと感じたからではないでしょうか。
あくまで私の想像ですが。

寺川選手・伊藤選手の先輩である稲田法子選手は、現在34歳です。
今年、ロンドン五輪に挑戦し、出場を逃しましたが現役を続けています。
今月初旬に行われたワールドカップドーハ大会では、50m背泳ぎで優勝し、とても元気です。

寺川選手と同じ27歳のマイケル・フェルプス選手がロンドン五輪後、引退しました。
これまで同様の超ハイレベルなパフォーマンスを維持する気力が残っていないのでしょう。
ライバルで、同じ27歳のスーパースター、ライアン・ロクテ選手は、現役続行です。

一流選手の引退というものは、とても大きな決断です。
選手としてのストーリーに、どうのような終着駅を用意するのか。

選手の数だけ物語はあるわけで、その結末もいろいろです。

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