そのことについて、すくーる水着の所見を述べたいと思います。
55年体制から現在にいたるまでを歴史的見地から見れば、自民党は2度下野したものの、現在まで長期政権を続けていると言ってよいでしょう。
2度の下野とは、1993年の非自民連立政権と、2009年からの民主党政権の時代です。
1993年の非自民連立政権は、宮沢政権が自民党の一部の造反により不信任案が可決し解散。
自民党は第40回衆院選で過半数割れをし、細川政権に政権を奪われました。
記憶に新しい2009年からの民主党政権は、2007年4月の統一地方戦で地方議員議席を増やし、同年7月の第21回参院選では、第1党となり与野党逆転。
2009年の第45回衆院選で政権交代しました。
この2度の下野に共通する原因が2つあります。
- 国民が自民党政権に嫌気がさしたこと
- 小沢一郎の政権交代戦略
1.の自民党政権に嫌気がさすことは、世の常といってよいでしょう。
国民は、政権が長期化すれば不都合なことは現政権のせいにし、何か新しいものに期待をよせます。
2.の小沢一郎の政権交代戦略を少し説明します。
- 1993年の戦略:当時自民党幹事長、すなわち政権の中枢にいた小沢氏の造反により宮沢政権を解散させ、国民に人気のあった日本新党の細川氏を総理に据え、非自民連立政権を樹立。
- 2009年の戦略:民主党が将来自民党の対立軸になりうると判断し、一平卒として民主党に入党(2003年)。2005年の岡田代表・2006年の前原代表が党運営を失敗し、推される形で小沢氏が代表に就くと、民主党を選挙に勝てる政党に成長させ、2007年の参院選・2009年の衆院選で自民党に勝ち政権交代。
すくーる水着が言いたいことは、自民党政権を交代させるシナリオとして、「国民が自民党政権に嫌気がさして、人気のある政治家または政党が選挙で勝つ」ということなどありえない、ということです。
現在、第3極といってもてはやされている日本維新の会やみんなの党も、期待以上に議席を伸ばすことはできませんでした。
当たり前です。彼らは今人気があるだけで、前述の小沢氏のような戦略を持っていません。
そもそも、人気とは長続きする性質のものでもありません。
小沢氏はもう歳です。
人気に頼らない長期的な戦略と実行力をもつ政治家が現れることを期待します。
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