My favorite swimmer Part9、今回も前回に引き続き、天才女性スイマーを紹介します。
ソウルとバルセロナオリンピックで活躍した、ジャネット・エバンス選手です。
彼女の天才ぶりを紹介する時出てくる話が、2歳の頃に普通に泳いでいたといた、というものです。
その天才少女は、15歳の時に、400m、800m、1,500mの自由形の世界記録を出します。
そして翌年の1988年ソウルオリンピックでは、400m、800m自由形(動画、下から2番目)、400m 個人メドレーで金メダルを獲得します。
1992年バルセロナオリンピックでは、400m自由形で銀、800m自由形で金メダルを獲得し、800m自由形は連覇しました。
世界選手権でも、1991年のバース大会で400m、800m自由形で金メダル、1994年のローマ大会で800m自由形金メダルを獲得しており、800m自由形は連覇しました。
エバンス選手は、女性で初めてオリンピックと世界選手権の両大会で連覇した選手なのです。
初めてと言えば、1500m自由形で初めて16分の壁を破ったのもエバンス選手です。
エバンス選手は、3つの世界記録を出していますが、保持期間が普通ではありません。
ソウルオリンピックで出した400m自由形の世界新記録は、2006年5月にロール・マナドゥ(フランス、柴田亜衣選手のライバル)に破られるまで、18年間保たれました。
ソウルオリンピック翌年の1989年に出した800m自由形の世界記録は、2008年の北京オリンピックでレベッカ・アドリントン(英国)に破られるまで19年間にわたって世界記録を保ち、これは水泳として最も長期間の記録となりました。
1988年に全米選手権で出した1500自由形の世界記録も、2007年まで破られることはありませんでした。
エバンス選手の泳ぎ方は、一目でエバンス選手と分かる特徴がありました。リカバリーの時に肘を曲げず、まっすぐのまま手をブンブン振り回す泳ぎなのです。
これまで、リカバリーの時は、肘から下の力を抜いて泳ぐ、というのが一般的な理論でしたが、エバンス選手の登場で、その理論が怪しくなってきました。
エバンス選手の泳ぎ方の合理性は、現在の水泳理論でもまだ解明されていません。
エバンス選手の最近のトピックは、何といっても、現役復帰宣言でしょう。
1996年のアトランタオリンピックでメダルゼロに終わった後、引退していましたが、15年間のブランクと40歳という年齢をおして、2012年のロンドンオリンピックを目指すことを表明、、今年4月の地方予選では、400m自由形と800m自由形でオリンピック代表選考会の標準記録を突破しました。
エバンス選手の800m自由形自己ベストは、いまだに全米記録(元世界記録)です。
したがって代表選考会の中で1番持ちタイムがよいのは、エバンス選手ということになります。
恐ろしいアラフォーです。
残念ながら、6月の代表選考会では、400m自由形で、4分21秒49で80位、800m自由形でも9分1秒59で53位と4大会ぶりのオリンピック出場はなりませんでした。
以下、ウィキペディアによる彼女の紹介です
ジャネット・エバンス(Janet Elizabeth Evans, 1971年8月28日 - )は、アメリカの競泳選手。オリンピック女子競泳種目で合計4つの金メダルを獲得した。
エバンスはPlacentia(オレンジ郡 (カリフォルニア州) )で生まれ、子供の頃から水泳を始めた。
1987年15歳のときに、エバンスは400m、800m、1,500mの自由形の世界記録を更新した。
1988年のソウルオリンピックで、エバンスは3つの金メダルを獲得した。
このときの400m自由形の世界新記録は、2006年5月にロール・マナドゥに破られるまで、18年間保たれた。
また、800m(1989年8月)では、2008年の北京オリンピックでレベッカ・アドリントンに破られるまで19年間にわたって世界記録を保ち、これは水泳として最も長期間の記録となった。
エバンスは、アメリカ合衆国の最高のアマチュアスポーツマンとしてのジェームスサリバン賞の1989年の受賞者となった。
エバンスは1988年以降、世界の競泳をリードし、800mの自由形において1988年と1992年のオリンピックタイトルと1991年と1994年の世界選手権タイトルをとり、オリンピックと世界選手権の両方を連続して制した最初の女性となった。
エバンスは、アメリカの国内選手権で、400mと800m自由形に12回勝った。
エバンスは、1996年のアトランタオリンピックにも参加したが、メダルはとれなかった。
400m自由形の予選は9位で決勝に進めなかった。
800m自由形では6位だった。しかし、エバンスは開会式でオリンピックの聖火を運ぶ名誉を与えられ、点火したモハメド・アリに聖火を手渡した。
エバンスは、6つのアメリカ記録、3つの世界記録、5個のオリンピックのメダルを獲得した。
エバンスの泳ぎは、腕をまっすぐにして風車のようにぐるぐる回し、水しぶきをバシャバシャと立てる、当時の正統とは程遠い独特の泳ぎで、モーター泳法とも言われた。
エバンスは身長163cmと水泳選手としては不利な体格だったが、無尽蔵と思えるスタミナを持ち、レースの後半でもペースが落ちなかった。
当時の競争相手たちは、「ドーピングをした相手も少なからずいたと思われるが、エバンスはそういった相手をものともせず、大差をつけて勝つことができた。
空前絶後の水泳の天才。」と評した。
現役復帰
1996年のアトランタオリンピックを最後に引退したが、15年間のブランクを経た2011年6月、翌年のロンドンオリンピックを目指しての現役復帰を表明した。
復帰表明直後に行われた「エバンス招待大会」において、女子400m自由形で4:23.82の女子35歳~39歳区分のマスターズ世界新、女子800m自由形で8:59.06(動画、1番下)の女子35歳~39歳区分のマスターズ世界新をそれぞれ樹立し、復帰に向けた練習再開が本格的であることを示した。
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