2012年11月15日木曜日

稲田法子選手

今日は、このブログにたびたび登場する稲田法子選手について紹介します。

稲田選手は、1978年7月27日生まれの34歳で、鈴木陽二コーチ率いるセントラルスポーツ研究所に所属しています。

中学2年生だった1992年、バルセロナオリンピックに出場、100m背泳ぎ12位、200m背泳ぎ15位の成績を残しました。
ちなみに、この大会では、もう一人中学2年生の選手が出場しています。
察しの良い方は分かると思いますが、みなさん、分りますか?・・・・・女子200m平泳ぎ金メダリストの岩崎恭子選手です。

続く1996年のアトランタオリンピックは国内選考で敗れて出場を逃しますが、22歳で迎えた2000年のシドニーオリンピックでは、100m背泳ぎで5位入賞を果たしました。

シドニーオリンピック後、一時引退しますが、2002年4月の日本短水路選手権で復帰、100m背泳ぎで優勝します。

2003年には、第10回世界水泳選手権に出場、50m背泳ぎで28秒62の日本新記録を出して銅メダルを獲得。
そして26歳で迎えた2004年、アテネオリンピックに出場しますが、100m背泳ぎで準決勝で敗退してしまいます。

この大会を最後に引退し、指導者となるためアリゾナ州でコーチ学を学びます。
アテネの成績や年齢を考えれば、妥当な選択だと思います。

しかし、2010年4月、何と32歳で現役に復帰、日本選手権水泳競技大会で4位となります。
その後現在に至るまで現役を継続し、今年5月の日本選手権では100m背泳ぎで自己ベストを更新、さらにW杯で50m背泳ぎで優勝するなど、スーパーアラサーぶりを発揮しています。

最近の稲田法子選手は、とてもいい顔をしています。水泳を心から楽しんでいるといった顔です。
全盛期にオリンピック出場を逃したり、2度の引退など、波乱万丈の水泳人生を歩んできた稲田選手にとって、34歳の今、若い選手に負けない泳ぎができていれば、水泳が楽しくないはずがありません。

稲田選手の今の目標は、初めてオリンピックに出場したバルセロナで開催される来年の世界選手権に出場することです。
来月の世界短水路での活躍を期待するとともに、稲田選手のバルセロナ行きを応援し続けていきたいと思います。

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