2012年11月21日水曜日

稲田法子選手と青山綾里さん

このブログでいつも紹介している稲田法子選手が、『34歳稲田、衰えぬ情熱「中2トリオ」から20年 競泳女子』という見出しで、産経新聞-Yahoo!ニュースに掲載されています。以下、本文です。

 ■初五輪の舞台 来夏世界水泳・バルセロナ狙う

 「バルセロナでもう一度」-。
1992年バルセロナ五輪で、競泳女子平泳ぎ金メダリストの岩崎恭子とともに「中2トリオ」と注目された背泳ぎの稲田法子(セントラルスポーツ)が、20年前の五輪と同じ地で行われる来夏の世界選手権出場を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 バルセロナ、2000年シドニー、04年アテネと3度の五輪に出場した34歳。
今秋は短水路(25メートルプール)で争われるワールドカップ(W杯)3大会に参戦し、100メートル3位が2度、50メートル優勝が2度。
今月6日の東京大会では、26秒99の自己ベストで50メートルを制し、世界短水路選手権(12月12日開幕、トルコ)の史上最年長代表に決まった。

 「みんな若いよぉ」

 15日まで都内で行われた男女代表29人による強化合宿では、冗談めいた悲鳴を上げながらもマイペースを貫いた。
「若ければ泳いだだけ強くなるけど、今は疲労が…。
基本は技術重視なので、自由にさせてもらっている」。大ベテランの特権だ。

 100メートルで11位に終わったアテネ五輪後、一度引退した。だが、07年末から2年間、日本オリンピック委員会の派遣でコーチ学を米アリゾナ州で学ぶうちに「泳ぎを改善すれば、もっとできるのでは」と競泳熱が再燃した。
10年4月に復帰。今年春の五輪代表選考会では100メートル3位で切符を逃したが、気持ちはすぐに来夏のバルセロナへと向いた。

 練習拠点の米国では、ときに波の高い海で泳ぐ独自の強化も試みる。
女子100メートル背泳ぎは例年激戦区で、ロンドン五輪銅メダルの寺川綾(ミズノ)が世界選手権代表に内定。
同年代の友人たちには「まだやっているの?」と笑われるが、わが道を行く“小麦肌”のスイマーは「あと1枠にぜひ入りたい」と気合十分だ。(青山綾里)

この記事の最後に記者の名前が、青山綾里とありますが、皆さんご存じですか。
水泳ファンの方ならピンと来ると思います。

100mバタフライで、日本人女子で初めて1分の壁を破り、1996年アトランタ五輪で金メダルを期待されながら、6位入賞に終わった選手です。
2000年のシドニーオリンピックの代表選考から漏れ、引退。
大学卒業後、2004年に産經新聞に入社し、報道記者となりました。
年齢は1982年2月10日生まれの30歳。稲田選手より4歳年下の後輩です。

「まだやっているの?」と言っている内の一人に青山さんも入っているのでは、と勘繰りたくなります。

とにかく、この記事、仲の良い先輩後輩の関係でなければ書けない表現が多々あり、先輩に対する尊敬の気持ちがよく伝わってきます。
久しぶりに、何度も読み返してみたくなる気持ちのいい記事に出会うことが出来ました。

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