私はおよそ35年ほど前、中学校の水泳部に籍を置き、選手としてローカルな大会に出場していました。
現在、息子は中学生となり、水泳部で練習をしながらその後スイミングクラブで練習をしています。
昔と今では水泳選手の環境が大きく変わると同時に記録も上がり、昔の私の記録なんぞ小学生でも出すことが出来ます。
水泳選手を取り巻く環境について、私は3つの点を指摘したいと思います。
一番の違いは温水プールとスイミングクラブの登場です。
昔は屋外プールしかなく、4月~10月は泳ぐことが出来ましたが、それ以外の時期は体力づくりのために走ったり筋トレなどをしていました。
現在、学校は屋外プールのためシーズンオフは泳ぐことは出来ませんが、ときどき市内の温水プールを使って練習をすることが出来ます。
また、優秀な選手はほとんどスイミングクラブに通っており、真冬でも週6日練習をしています。
二つ目が子どもの娯楽の変化です。
昔は、娯楽が少なく、スポーツに熱中する環境が、今よりも整っていました。
現代は、ゲームやSNSといった昔には無い時間が増えました。
この時間を削れる選手が、伸びる条件の一つになっています。
三つ目は水泳に関する情報量です。
中学校の水泳部の顧問は教師が職業であり、プロの水泳コーチではありません。従って、詳しい技術的指導を期待出来ませんでした。
現在、練習の主となっているスイミングクラブのコーチは、プロのコーチです。
選手はプロのコーチから自分に対して最も適したアドバイスを貰うことが出来ます。
水泳の技術に関するマスコミ情報に関しても今と昔では大きく違います。
泳ぎのお手本とすべくトップ選手の泳ぎ方を見る機会はほとんど無く、オリンピックのテレビ画像を目に焼き付けることがとても貴重な情報でした。
今では、Youtubeで何度でも繰り返して見ることが出来ます。
昔は、今は当たり前にある情報がほとんど無かったため、情報量により選手の技量に差がつくことはありませんでした。
技量の差は、イコール才能と練習量の差でした。
現在、情報量の差によっても大きく技量に差がつくようになりました。
典型的な例として、今井月選手や山口観弘選手です。
彼、彼女らは、水泳の動画を繰り返し見てイメージを脳に植え付けるという訓練を、誰からも指示されることなく行っています。
私は、優れた運動センス持ちながら伸び悩んでいる選手は、この辺りに原因があるのではないかと見ています。
但し、動画を繰り返し見ていれば必ず速くなる訳ではありません。それは私自身が証明しています・・・トホホ
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